昨年末、わたし達PhotoFab(フォトファブ)では、クラウドファンディングを実施しておりました。
クラウドファンディングでは、ご支援者様からお預かりした大切なお写真をひとつひとつ西陣織に織り上げるよう色や表現を調整しています。
思い出が色褪せぬように、楽しい思い出を閉じ込めておけるように。
1枚1枚大切に織り上げていきます。
お届けさせていただいた皆様から嬉しいお声が続々と届いておりますが、その中でインタビューにお答えいただいた方のストーリーを少しずつご紹介させていただければと思います。
~兵庫県在住のA様~

年明けに、フォトファブが届きました。
陽光にきらきらと輝き、見る角度に寄って表情を変える西陣織がとても美しく、とても気に入っています。
今回、西陣織にしていただいたのは、我が家に長く楽しい時間をもたらしてくれた2匹の愛犬たちです。
ミニチュアダックスフンドのケンタとクルミは、それぞれ16年、17年半とご長寿ペアで我が家のアイドルでした。
ケンタ(黒)の方は、一昨年に亡くなっておりクルミ1匹になっていたので、せっかくなら2匹で写っている画像をと家族で選び、フォトファブにすることにしました。
届いた物をクルミに見せると匂いを嗅いだり、じっと見たりと興味深そうな表情でした。
飾る場所には、悩みました。きらめきが美しく、濃淡の出方が角度によって変わります。
ですので、部屋の奥へと移動していくうちに表情が変わるように毎日何度も通る場所を歩きながらも楽しめるようにと玄関から居室へ続く階段へ飾ることにいたしました。
この春に、クルミが老衰でなくなり、その天寿を全うしてくれました。
家族全員悲しみに暮れていましたが、フォトファブの前を通るたびに小学生の孫が、
「けんちゃん、くーちゃん、いってきまーす!」
「ただいまー」
と声をかけていくので、皆「あぁ、ずっと家族として見守ってくれているのだな」と少しづつ日常を取り戻してきています。
西陣織の重厚な輝きには、温かみを感じました。なんだか表情が生き生きとして見えて、2匹とともに過ごした楽しい思い出がよみがえるようです。
我が家の大切な思い出が、こんなに素敵なかたちになり、戻ってきてくれたのがとても心嬉しく、フォトファブというサービスに出逢えて本当によかったです。